英国民統計局が13日朝発表しました5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.9%の上昇となりました。原因はもちろん欧州連合(EU)離脱決定に伴う急激な通貨スターリングポンド安が影響したのは言うまでも無く、2013年6月以来約4年ぶりの大幅な上昇となりました。4月は2.7%上昇だった。英国では1~3月期の実質GDP(国内総生産)伸び率が、低調な家計消費を背景に前期比0.2%に急減速。総選挙後の先行き不透明感から景況感も大幅に悪化しており、物価上昇の加速で消費が一段と冷え込めば、離脱決定後も底堅く推移してきた国内景気が不安定になることも予想されます。スターリングポンドの急激な下落によるスタグフレーション(スタグネーションとインフレーションの混成語)が顕著になれば、かつての英国病が再び同国を襲う可能性もあると思われます。ポピュリズムによる代償は、今後ツケを払う時期がきっと来るでしょう。新たな北海油田が見つかれば別ですが。。。