日銀黒田総裁は先日の講演で、マイナス金利は株高・円安方向に向かう力を持っていると力説致しました。マイナス金利に対して株等は配当が有りますし、債券の利ザヤが取れなければ債券に向かわず、株式投資に向かうという理論です。ただ実際の市場の反応は皆さん御周知の通りで、真逆の動きとなっています。更に銀行から現預金をおろし、せっせとタンス預金する人達も増加中で、お金が市中に廻らない状況となっています。マイナス金利が始まって以来、1万円札の流通量は東日本大震災が起きた時以来の1万円札需要だそうです。これは何を意味するか、言わずもがなだと思います。