2016年の原油価格が底を突いてからボックス圏で推移していました鉄鉱石や非鉄金属ですが、トランプ大統領が当選して以降急激に上昇に転じております。それもそのはず、トランプ大統領は雇用の復活とともにいわゆるオールドエコノミーの復活を標榜しており、それを先取る形で上昇していると思われます。また米国内での大型インフラ、工場回帰を促すとのことで、それらの期待も寄与しているのでしょう。鉄鉱石先物価格はトランプ大統領決定以降すでに1.5倍以上に上昇、非鉄金属の銅価格なども1.3倍以上に上昇に転じております。鉄鉱石や非鉄金属などは、圧倒的な需要が有る中国経済の不透明感から昨年後半までパッとしなかったのですが、今後米国が相場を牽引するのか注目していきたいところです。鉄スクラップ価格も直近半年で1.4倍に上昇しており、自動車業界にとって影響度も高いので、こちらの動向も注視すべきでしょう。