日野自動車は、2020年を目途に中・大型車向けディーゼルエンジンの過給システムを刷新するとのこと。従来の過給圧可変式シングルターボシステムから、二つのターボチャージャーを2段階で制御する2ステージツインターボシステムに切り替えていく。中・大型車では燃費改善の観点からエンジンのダウンサイジング化を進めているものの、高速性能化が課題となっている。今後エンジンのダウンサイジングと2ステージツインターボを組み合わせ、高速性能と低燃費の両立を図る狙い。同社では2015年10月に中型トラック「レンジャー」に新開発した5.1リッターディーゼルエンジンを採用、回転数に応じて二つのターボチャージャーを2段階に切り替えて使用する2ステージターボシステムを採用した。小排気量化のメリットである低燃費を実現しながらも出力を高め、従来の7.7リッターディーゼルエンジンの後継として位置づけている。今後も中・大型は同システムを導入し、市街地走行メインの小型トラックは、現状の4.0リッターディーゼルに無段階制御可変シングルターボシステムを維持する。いすゞ自動車も2016年4月にい大型トラック向けにダウンサイジングディーゼルエンジン+2ステージターボを投入したばかりだ。今後もこの流れは続くと思われます。(日刊自動車新聞より)