原油価格が一応のボトムを付けて以降価格が戻ってきたのを背景に、強気見通しをしていた国際エネルギー機関(IEA)でしたが、13日に公表した9月の月報で、原油の供給過剰状態は2017年前半まで続くという見通しを示しました。中国を始め新興国を中心に需要の減少、HV車やEVの増加、対して供給サイドはシェールオイルやイラン原油の復帰など、需要と供給を鑑みるとしばらくは50ドルを天井にボックス圏でしばらく推移すると思っております。本邦にとっては原油安はメリットばかりでデメリットは無いと断言する評論家がおりましたが、これだけ原油価格が暴落しても日本経済は良くなるどころかむしろ悪化しているのは皮肉な結果でしょう。