ニューヨーク地区連銀が発表した調査によりますと、2017年1~3月期の全米家計債務残高は前期比1.2%増の12兆7300億ドル(約1426兆円)と、2008年7~9月期の12兆6800億ドルを超え、過去最高を更新しました。債務返済が活発化した2013年4蚊ら月期の11超500億ドルと比較すると14.1%も上回ることになる。サブプライムローン問題を受けて、住宅ローン部門の借り入れの内76.7%は優良プライム層のスコア720点以上で、2008年を教訓にサブプライム層への貸し出しには注視しているようだ。ただここ最近自動車ローン、クレジットカードローン、学生ローンなどの残高は過去最高を更新し続けており、90日以上の延滞率は前期の11.7%から改善されたとはいえ、いぜん二桁の10.98%に上る。今後FRBが金利の正常化へ向かう段階で、長期金利がじわじわと上昇した場合、市場の混乱が発生する可能性もゼロでは有りませんので、注視はし続けるべきでしょう。