変速機製造メーカー大手ジャトコは、小型車用CVTの「CVT7」のグローバルでの累計生産台数が1千万基に達したと発表しました。CVTの単一機種で1千万台超となったのは、同社中型車用CVT「JF011E」に次いで世界で2機種目。中型車用が生産開始から9年11ヵ月掛ったのに対し、CVT7では7年1ヵ月の短縮達成となりました。このCVT7は、日本を始め、中国、タイ、メキシコで生産しており、海外生産比率は約6割で、今後も主力商品として生産台数の伸長を見込んでいるとのこと。CVT7はFFレイアウトの軽自動車や小型自動車用として2009年7月に生産を開始、金属ベルト式CVTとして世界初の2段階副変速機を組み合わせるなど、軽量化や省燃費性能向上に貢献してきた。昨年には同モデルをベースに、世界最大の変速比幅を実現した「CVT7 W/R」も投入した。同社はこれまで同モデルに450億円を投資し、CVT世界市場で昨年トップになる41%になるまで成長させた。素晴らしい自動車の陰にこのような素晴らしい部品メーカーの働きが有ることを覚えておきたいものであります。

(一部日刊自動車新聞より)