電動パワーステアリング大手のジェイテクトは29日、下流アシスト電動パワーステアリング(EPS)事業を強化して利益率の改善を急ぐ方針を示しました。今後は下流アシストEPSの販売拡大計画として、北米で増産するほかニーズの高いピックアップトラック等のライトトラックや大型SUV向けにも搭載可能な、大出力型の開発も急ぐ。昨年度売上高697億円、売上高営業利益率5.5%とそれぞれ過去最高を更新しました。今年度の業績は減益となる見通しを立てており、先行投資をしてきた分の回収をEPS事業の拡大で収益を改善させるとした。北米市場の自動車販売は、今年に入り踊り場に差し掛かっており、その中でも比較的堅調に販売されているのが、ライトトラック市場だ。今後ビッグアメリカンな車輌に下流アシスト型EPSを納入出来るかが、一つの大きな試金石となりそうだ。