日産自動車と仏ルノーアライアンスは、向こう10年以内に無人の自動運転車によるライドシェア(相乗り)などの配車サービスを始める計画に。新興企業による配車サービスなどで急激に変化する自動車産業で生存を図るため、両社もこうしたサービスに参入する。両社による企業連合、ルノー・日産アライアンスのコネクテッドカーやモビリティサービスの技術担当役員であるオギ・レドジク氏が22日、ロイターとのインタビューで明らかにした模様。

レドジク氏は、電気自動車(EV)をベースにしたライドシェアのような自動運転サービスについて、2020年より前の実現は難しいが、「確実に10年以内」に開始するつもりだと述べ、「自動運転、EV、ライドシェアの融合はわれわれにとって大きなチャンスだ」と語りました。

両社は現在、日本とフランスで自動運転車の実証実験を行っており、同氏によると、自動運転サービスは、当初は定点での乗降と、事前に定められたルートでの運営が基本になる模様。同氏はまた、「無人の自動運転サービスを実現するにはグローバルな規制変更が必要だ」とも語りました。

自動車業界では現在、急成長する配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズやIT企業アルファベット傘下の米グーグルなどが、自動運転機能を活用した新しいモビリティサービスの開発を進めており、こうした企業との熾烈な競争により、世界の自動車メーカーは将来的に保有を目的とした自動車の需要が脅かされる可能性が出てきました。自動車業界の未来を見据えて日産自動車は1月、ディー・エヌ・エーとの提携を発表。両社で日産の自動運転車を用いた実証実験を始め、2020年までに無人運転による交通サービスのビジネスモデルなどを検証する。さらに日産は2月にも、欧州最大の公共交通サービス会社、仏トランスデブと無人の自動運転車を活用した配車サービスを共同で開発すると発表しました。

先日レポートしましたが、やはりNEXT DECADEは自動運転と自動運転に関する特殊インフラ整備がやはり肝になると思われます。その開始はそう遠くない未来に都心部から拡がりを見せ、30年以上前のSFに有ったような世界が始まるかもしれません。

(ロイターより記事抜粋)