トランプ大統領は28日、初めて米国議会で演説を行いました。注目されていた減税の規模や時期など、具体的な数字は示されず、イスラム過激派掃討のための軍事費の増額、国民皆保険制度(オバマケア)の大幅見直し、国内インフラの大規模整備、メキシコとの壁、米国産業の復活等々、今まで訴えてきた内容がほとんどでした。ただ予想外にまともな演説だったために、為替市場や株式市場は好感しドル高、株高へと推移しました。この演説を受け、今月のFOMCの利上げ確率が非常に高まったという事だけは言えるでしょう。利上げが行われ日米金利差で為替市場が円安ドル高に向かう可能性はというと、日米相互補完的な取り決めという観点から、一気に120円方向とはならない可能性が高いでしょう。麻生キャップ影響で115円を挟んだ展開というのが、当面の為替市場の見方だと個人的に思っています。