以前TPP合意せず、4月30日の日銀金融政策決定会合で前回のような強気の発言をした場合に一時的に円高、株安に振れるとお伝え致しました。しかし国賓待遇でオバマ大統領が訪日、尖閣諸島問題で大きな借りを作った米国に対し、TPPが秘密裏に基本合意したと、読売新聞がすっぱ抜きました。地方や農村部、既得権益の恩恵を受けている業界団体から猛反対を受けているTPPですが、安倍首相はアベノミクスの柱の一つである旨を、ダボス会議で発表したくらいですから、今回は尖閣諸島や憲法改正等も相まって是非とも成功させたかった訳です。ただ抵抗勢力=大票田ですから、大筋合意の前に基本合意により再度交渉を煮詰めるという算段になったと思われます。これにより30日の金融政策決定会合で金融緩和拡大が無かったとしても、GW中のマーケットの混乱は限定的になりそうです。