今年3月の輸出台数結果をJUMVEA及び日刊自動車新聞の御協力により公表させて頂きましたが、3月は輸出業界のみならず国内業者ともども大変な月となりました。消費増税前の駆け込み特需も相まって、購入したのに運べない、運べないから買えない・買わないとまさにカオス状態の3月となりました。盆と正月が一緒に来たような忙しさの陸送会社でしたが、特に首都圏の渋滞が半端無く予定の半分も運べず、混乱を極めました。

 中古車輸出台数ですが、経済制裁の影響でロシア、アフリカ勢の躍進で価格競争が厳しくなったチリ、国内ストライキや経由車輌の減少が顕著だった南アフリカ、APと車輌登録年月の兼ね合いで減少したマレーシア等が前年同月比二桁の減少となりました。

 反対に増加が著しかったのは、グルジア、パキスタン、バングラデシュで、直接輸出はもちろん経由輸出もルートが出来つつ有りますので、今後も台数の安定が見込まれる可能性が高いでしょう。

 6月は今週金曜日に日銀金融政策決定会合、月末に政府による成長戦略「骨太の方針」が発表され、場合によっては大きく円安に振れる可能性も高いと思われます。あくまで日銀や政府の政策次第ですが。