通貨ユーロのじり安が止まらなくなっております。対ドルでは1ユーロ1.312USドルと昨年9月以来1年ぶりの安値圏に、対円では1ユーロ136円70銭台と10ヶ月ぶりの安値水準となっております。今週4日のECB(欧州中央銀行)政策会議を目前に、量的緩和観測からユーロ売り圧力が強まって来ており、ドラギ総裁の発言に市場関係者は嫌でも注目せざるを得ません。先週末に発表された8月のインフレ率は、目標の2%にはほど遠い0.3%増という微増に留まり、欧州のデフレ化(日本化)が市場で意識されるようになりました。そのような経済状況を受け、ECBは4日の会合後にサプライズを演出することが出来るのか(するのか)、ユーロ決済の業者の方々は要注目です。