小糸製作所は「ロービーム」と「ハイビーム」を一体化した、最新型の「1灯式LEDヘッドランプ」の生産を開始しました。同製品はLEDの照度を従来の1.6倍にまで高め一体化を可能にし、従来型で2灯必要だったLEDランプを1灯にすることが出来たとのこと。現在はまだ中級以上の車輌にのみ搭載されているLEDヘッドランプですが、2017年には国内のヘッドランプ市場の50%以上がLEDに変遷する見込みで、同社は多様な車種に搭載可能なスタンダードLEDヘッドランプとして、生産を順次拡大する予定ということです。年々進化を遂げているLEDヘッドランプ、このモデルは第5世代として位置付けられており、来年から車輌への搭載が始まる予定。同社は2007年に世界で始めてLEDヘッドランプを製品化して以降、LEDメーカーと共同で照度の向上を図り、2年ごとに製品を進化、この第5世代で従来の1400ルーメンから2250ルーメンまで照度を引き上げることに成功。今後は自動車に必要な消費電力の軽減を視野に、更なる効率化を進めるそうです。今年LED関連でノーベル賞受賞者が本邦から出ましたが、自動車や付帯品にとって、これからもLEDや有機ELは欠かせないでしょう。