BRICs諸国で昨年からインフレに悩まされてきておりますが、特に顕著なのはブラジルとクリミア問題を引き起こしたロシアとなっております。ロシアのインフレ率の上昇は先日レポートした通りですが、ここにきて為替ルーブルや株価指数は平静を取り戻しておりますが、インフレ率の上昇に歯止めが掛かっておりません。このままロシア経済危機のような状況に一気に進むとは思えませんが、現金を物に早めに変えておこうという消費者心理を後押しし、更なるインフレを招くという状況になるかもしれません。一時は混乱するかもしれなかった中古自動車輸出ですが、そういう状況で戻り基調となっております。ブラジルに関しては昨年レポートした通り、中国依存が強いですからしばらく資源価格の恩恵は難しいと思います。昨年ブラジル関連の投資を控えるように注意喚起したとおり、これからも厳しい状況は継続しそうです。本邦でも今後も円安により天然ガス価格の高騰から、電気・ガス料金、また輸入品の値上げに気を付ける必要が有りそうです。