大豊工業は、ダイカスト製造で湾曲配管を製造する場合に加工品が固まった後に金型を抜き取る従来の工法から、製品側を工業用ロボットで抜き取る業界初の手法を考案しました。重力鋳造に比べサイクルタイムを1/4に低減、製造工程を10工程から7工程に短縮、コストも3割削減するという新工法。第一弾はトヨタ自動車の高級車「レクサスNX」に搭載しているターボチャージャーに採用されており、豊田市の本社工場で月2万個の規模で生産をしています。今後同社は、同製品を他の自動車メーカーや過給器メーカーに提案する一方、新工法を活用して他のエンジン部品を開発して拡販に結びつけるとのこと。また同社は今回の新製品に加え、過給圧をコントロールするウェイストゲート用アクチュエーターも約10%の低コスト化を実現しており、NXに採用されている。大豊工業はターボチャージャー向けの新技術、新製品をの開発を加速し、軸受け以外のシステム製品の柱の一つに育成する予定。

(一部日刊自動車新聞)