昨年からのレポートで商業車、特にトラックや大型特殊トラックの代替需要が顕著に増加しております。永らく本邦の建設業界は人員削減、経費削減、貸し渋りの影響を多分に受けて来ましたが、アベノミクスによる国土強靭化計画、東京オリンピック特需、再開発計画、消費増税前のマンション建設ラッシュ、第一次ベビーブーマーのリノベーション需要、旧耐震基準マンションの建て替え特需、旧耐震基準戸建ての耐震補強、リニアモーターカー建設、湾エリア再開発など枚挙に暇が有りません。この状況下ですでに人件費や資材が高騰しているは御伝えしましたが、ここにきて建設に使用するトラック、建設機械、解体機械等に代替特需が発生しております。中古トラックや建設機械が国内緊急需要やミャンマー需要等で一時リーマンショック前の水準まで高騰しましたが、建設特需に関してしばらく続くという事で、建設各社が新車へのシフトを模索しております。建設関係の企業にトラックや建設機械の新車特需が発生した場合、それに伴う下取り車輌が市場に流入するため、今後はより利益の取れる商業トラックや建設機械の海外販売に特に力を入れるのが肝要かと思います。乗用車と違い利益を生む商業トラックや建設機械等は海外からのニーズは強く、有る程度メンテナンスをして付加価値を付けて輸出したり、修理部品の供給体制を敷いたり、様々な体制を模索するのもビジネスチャンスとなるでしょう。