ドライブシャフト世界シェア2位のNTNは、欧州自動車メーカーとFR用の新型ドライブシャフトの共同開発に着手しました。開発品は等速ジョイント(CVJ)の設計を見直す他、シャフト自体を薄肉化することで既存品と比較して30%の軽量化を実現させ、2,3年後の実用化を目指す。同社は競合他社との差別化に向け、高付加価値製品の開発・製品化を推し進める方針。欧州や日本の上級車市場向け製品を中心に提案し、市場開拓と収益力向上を図っていく。FF/FR車兼用のCVJはハンドル操作による転舵に対応するため、最大47~50度の角度でも常に同じ回転速度で滑らかにトルクを伝達する仕組みとなっている。一方サスペンションによる上下ストロークのみに対応するFR用ドライブシャフトは大きな作動角を必要とせず、新製品の「リア用軽量ドライブシャフト」FRに必要な作動角に限定させた専用設計としました。これにより固定式CVJ及びスライド式CVJを新設計し、その間を繋ぐ中空シャフトを薄肉化させることで、約2.2キロの軽量化を実現させる。

(一部日刊自動車新聞より)