自動車用アンテナ国内大手のヨコオは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転などの車輌周辺の状況を確認する新たなセンサーディヴァイスとして、カメラ内蔵型シャークフィンアンテナを開発する。現在車載用カメラメーカーと共同開発中で、複数の日系自動車メーカーに提案している段階だが、自動車メーカー各社の関心は高く、早期の実用化を目指していく。シャークフィンアンテナは、車輌デザインの初期段階から現在は空気抵抗改善による燃費向上により、従来のマイクロアンテナからの置換が進んでいる。同社が車載用カメラの大手メーカーと共同開発している新製品は、シャークフィンアンテナ内部にカメラを搭載させた製品で、後方に向けたカメラにより、後ろから接近して来る車輌の検知や、バックで車庫入れをする際など、車輌周辺をモニターする役割を担うのに適している。同製品内にはカメラの他、AM/FMラジオ、GPS、携帯電話など、複数のアンテナを入れ込むため、カメラを含めたディヴァイスを一層小型化させていく。当初はAM/FMラジオアンテナを別置きにするタイプから導入し、その後一体型を製品化していく。

(日刊自動車新聞より一部記事抜粋)