膨れ上がるカードローン債務、これは米国では無く我が日本の現状です。以前から何度もレポートしておりますが、喉元過ぎれば熱さを忘れるでは無いですが、水面下で個人向けカードローン債務が現在進行形で増加中で御座います。理由はすでにレポートした通り、超低金利の国内債券や企業融資で邦銀の収益が悪化したことで、総量規制の対象外の邦銀は個人向けカードローンに全力投球しているからです。今までの消費者金融と違い、銀行なら敷居も低く安心感が有るから、ついつい簡単に借りてしまうという状況となっています。今年3月時点の銀行カードローン貸付残高は5年前の約2倍にまで膨れ上がっており、総量規制対象の消費者金融の残高と合算すると、10兆円を超える。さすがにこの現状に危機感を覚えた金融庁は、全銀協が3月から始めた銀行の自主規制の動向を注視している。