富士重工業(スバル)は、東南アジアでの販売を拡大させるためシンガポールに事務所を開設、域内でのマーケティング調査や情報収集を担う。またマレーシアでスバル車の組み立てを拡充するのに伴い、2020年には域内の販売台数を昨年実績(1万6千台)の3倍の5万台、市場シェア1%を目指す。富士重工は地場タンチョン・インターナショナル・マレーシア工場で「スバルXV」のCKD(コンプリートノックダウン)生産を委託しており、2016年2月には「フォレスター」のCKD生産も開始する予定。マレーシア工場での生産規模は現在年間5千台規模ですが、フォレスターが加わることにより年2万台まで増加する見込み。今後も継続して発展が見込まれるASEAN地域での販売台数拡大のため、各国での生産強化は続くと見ており、企業誘致合戦も激化すると思われます。自動車産業の海外生産体制がどのように変遷するか、国内自動車産業が大きいだけに、注視している企業も多い。(一部日刊自動車新聞より)