本田技研工業は、2020年を目途に中国の販売拠点を大都市圏の空白域を中心に出店を加速させ、現状の2割の拡大を図っていく。新型車の投入、SUV人気に加え複数の販売チャンネル戦略が功を奏し、中国での販売は過去最高を更新するなど順調に推移している。同社は中国市場を北米に続く重要地域と位置付け、販売網の拡充によって更なるシェア拡大に結び付けていく。現在の店舗数は東風本田汽車が445店、広汽本田汽車478店となっており、2020年を目途にそれぞれ100店舗づつ拡大する計画を進めている。同社の中国販売は2016年度で129万台と、対前年比で25.9%増と急増、小型車減税による需要拡大を始め、新型「シビック」、SUV「ヴェゼル」などの販売が好調に推移している。また東風本田と広汽本田とで兄弟車戦略を敷いており、それらも販売増加に大きく寄与している。今後も同国の販売拡大を狙い、新工場稼働、中国専用モデル、EVの投入も控えており、益々中国市場が重要になってくると思われる。

(日刊自動車新聞より)