注目されていた米国4月~6月期のGDP速報値が発表されましたが、前期比年率換算1.2%増加と、市場予想2.6%増の半分にも満たない数値に市場関係者は不安の色を隠せません。雇用統計を見るに順調に雇用は回復しているものの、要は本邦と同様所得が増えず結果GDPに影響の有る個人消費は伸びていない裏返しでしょう。いわゆるオバマケアいよって、新たな雇用の受け皿は作り出すことに成功しましたが、それは低賃金の仕事で所得水準は一向に上がっていないと見るべきでしょう。資産家は投資によって倍々ゲームのように資産を増加させ、一般の人々は金利も付かない市場で喘いでいるのが透けて見えます。このような状況でしたら、9月利上げどころか、12月利上げも難しい状況で、円高トレンドは来年まで持ち越しかもしれません。