昨年以来アベノミクスや日銀の量的緩和ここまで順調に推移している中古車オークション市場ですが、ここに来て再度横浜港保税ヤード各所で搬入制限が相次いでいる模様です。台風の影響で船舶の遅延が相次いだことも有りますが、特にアフリカ、ミャンマー向け在庫買いが非常に増加中で各通関会社が車輌の掃き出しに奔走中で御座います。そしてついに先週から各所で一時的に搬入制限を掛けてくるようになり、オークションでの購入を控え出してきております。他港での船積み、特にメインポートで無いエリアは全く影響を受けておりませんが、横浜港は特に飽和状態で御座います。中古車輸出業者の方々は、逐一搬入可能かどうか打診されるのが宜しいかと思います。国内業者にとってもこの事象が常態化すれば、中古自動車相場の下落、オークションサイドも出品数の減少、陸送会社も台数の減少と影響は多岐に渡りますので、注視したいところでしょう。

(ブコビッチ)