中古自動車オークション最大手のユー・エス・エス(USS)は、会員の小売り支援の一環として輸入中古車の保障サービスを開始します。USS横浜会場で月1開催されている「ヤナセコーナー」が対象で、要件を満たしたメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクス・ワーゲンの4ブランドで、半年の試験的措置を実施した後、他コーナーへの展開や他会場での開催も視野に入れて見極めるとのこと。輸入車保証制度は、USS横浜会場の「ヤナセコーナー」に出品された上記4ブランドの初度登録から7年以内、評価点4点以上、走行距離7万5千キロ以内が対象、さらにUSS検査員による180項目のオークション検査項目の他、スキャンツールを接続し、エンジンや電気系統に不具合が無いかを確認する。検査に合格した車輌は、出品表上で輸入車保証の対象車輌である事が分かるようにする。この保証サービスは、延長保証サービスを手掛ける米国ザ・ワランティ・グループのTWGワランティサービス日本支社が提供するもので、駆動装置に特化した「スタンダード」、プラスサスペンションや電子部品などを加味した「シルバー」、更にABSやパワーシート等も加味した「ゴールド」を取り揃える。保証期間は6、12、24ヵ月から選択出来、24時間365日対応の修理受付コールセンターやレッカーサービス、輸入車整備に長けた修理ネットワーク等も提供することで、エンドユーザーの輸入中古車の不安を払拭させる狙い。保証サービスは落札金額700万円(税抜き)を車輌上限とし、オークション落札後3ヵ月以内の車輌が対象となっている。因みに平成25年初度登録のベンツCクラス3万キロ程度の車輌で、6ヵ月の「スタンダード」コース選択で、4万円前後とのこと。タワマン住人を中心に輸入中古車需要が高まっており、同サービスは小規模経営の中古自動車販売業者にとって、非常にメリットを享受出来るサービスとなると思われます。

(一部日刊自動車新聞より)