英国で選挙実施を早めた理由を以前レポートしましたが、その予想通り英国の5月小売売上高は予想以上の落ち込みを見せ、ここ3ヵ月で2回目の減少に転じてしまいました。英国政府統計局(ONS)が15日発表した5月の小売売上高指数(含む燃料)は、前月比1.2%低下と、市場予想の0.8%低下を大きく下回りました。燃料を除いた数値は1.6%低下と今年最大の下げを記録、ポンド安による物価上昇が消費者の購買力を奪っている状況が浮き彫りになった形に。ポンド安の影響で観光収入に代替出来るセクターや店舗は良いのだが、現地で生活している人々が利用するセクターや店舗は、事業環境が急激に悪化してきている。