昨年までは日銀金融政策決定会合で株価や円安を誘導してきましたが、今年、特にマイナス金利導入以後は決定会合ごとに、株が叩き売られ、併せて円が怒涛のように買われています。更に月初は原油安の長期化で産油国の換金売りが続いており、日本市場だけボラティリティの高い相場となっています。何度もレポートしている通り、株安の影響で資金は債券市場へ流入しており10年物国債はマイナス0.195%、20年物国債までも0.16%と歴史的な水準(価格上昇)となっており、債券運用が全く出来ない状況で、金融株、保険株、退職金積立金を用意しなければならない大企業の株が叩き売られています。円安を誘導することで進捗してきたアベノミクス、このまま行けば規制緩和や構造改革を出来ないまま終焉を迎えることになるかもしれません。