米国フォードモーターは30日、本邦での全ての事業を終了し完全撤退となります。1925年に日本へ進出して以来、91年の歴史に終止符を打つこととなりました。日本法人のフォードジャパン及びフォードジャパンディーラーは同日解散となり、それ以降の部品供給、車輌保障、リコール等のアフターケアは、VTホールディングス傘下の「ピーシーアイ」に委託するとのこと。輸入車組合資料によると、1970年代の米国輸入車シェアは40%近くだったものが、昨年は4.6%にまで下落、フォードモーターに至っては1.5%まで落ちる凋落ぶりでした。米国企業は経済が良い時にリストラや不採算部門を廃止を速やかに実施する傾向が有り、今回の決断は寂しい限りだが、企業経営の観点からしてみたら当然の帰結なのかもしれない。