マツダ自動車は、「こだわりのモノ造り」の具現化に新しい生産手法を、新型「ロードスター」を機に導入する。従来成形が困難とされていた、アルミニウム材料を均一に成形する金型技術を開発するとともに、よりデザインを際立たせる高品質な塗装も開発。100Kg超の軽量化を実現したのは、まさにこの技術有りきで、伸びにくく曲がりやすいうえ、加工直後に元に戻ろうとする「スプリングバック」という事象を熟練技術者の技能で、誤差5ミクロン以下にする金型を作り上げた。また造り上げた金型形状をデジタルデータ化し、磨耗劣化で造形に影響が及ぶ時期を明確化することで、同じ造形を維持管理することに成功。塗装では、スプレーガンの精密な制御により塗料を微粒子させ、塗装面の凹凸を無くし、焼付け塗装工程で乾燥温度制御することで塗装面の平滑性にまでこだわりを見せている。マツダ自動車の「魂動」は止まらない。