TPP(環太平洋連携協定)交渉がここに来て、大筋合意となる公算が強まっています。本邦は工業製品を主に、米国は農・畜産物を主に喧々諤々の議論を重ねてきましたが、米国で自由貿易を標榜する共和党が上下両院で過半数を掌握したことで、事態が急変したことが大きいと思われます。TPPが今後合意に至った場合、日本の歴史が変わる大きな転換点になるかもしれません。農協改革、医療改革、製薬事業、税制、既得権益、保護政策、優遇税制など枚挙に暇がないくらい激変する可能性が有ると思われます。自動車業界にとっては、もし妥結に至った場合に本邦軽自動車の優遇税制が再びやり玉に挙げられる可能性も考えておく必要が有りそうです。