ウクライナの外貨準備高の推移は前レポートでお伝えしましたが、ウクライナ国債の格付けも12月にS&Pが「CCC」から「CCC-」と投資判断をネガティブとしました。同格付け機関は、IMF(国際通貨基金)等によるウクライナへの次期支援実施が遅滞するようなことになれば、同国がディフォルト(債務不履行)に陥る危険性が有ると指摘。これにより更なる外貨流出を招いております。同国では外貨流出によるインフレが加速し、インフレ率が10%を超えてきており市民生活が逼迫してきています。ウクライナの動向ですが、本邦でも投資信託という形で組み入れられているものも御座いますので、投資信託などをされている方々は、注視すべきかもしれません。(外貨建てウクライナ国債発行残高160億ドルの内、88億ドルを保有して過去10年間年率8%のリターンを実現している、有名な債券ファンド)ただし組み入れ比率は、全債券投資残高の2.4%で影響は少ないと見られていますが、ディフォルトとなると多少のインパクトは有るかもしれません。