本日オバマ大統領は、イラク北部で暗躍しているイスラム過激派組織に対して空爆を決断、ウクライナ情勢、ガザ地区、シリア、リビア問題と併せて地政学的リスクが同時多発的に噴出しております。これに呼応するようにドイツDAX指数は1ヶ月で10%、日経平均は7営業日で9%、NYダウは2週間で5%と各の株式相場も大荒れとなっており、市場のボラティリティが高騰しております。特に地政学的リスクの問題が発生しているところは、原油価格や天然ガス価格に多大なる影響を及ぼすリージョンで、今後の状況次第では再び原油先物や天然ガス価格の高騰を招く恐れが有り、様々な意味で世界経済が失速する要因となりますので、注意が必要です。オバマ政権以来世界の警察から降りるような言動・行動が目立ち、欧米をよく思わない国々の反発は強まるばかりとなっており、このこともリスクの増大や長期化を招く恐れが出てきております。