年初来節目の2000ポイントをうろうろしていた上海株式指数ですが、明日の香港との相互売買解禁前で個人投資家の間で活況になり、現在は20%前後の上昇を見せております。ただこの上昇の背景には、個人投資家の思惑による信用買い取引きが絡んでおり、信用買残が約11兆円近くにまで膨らんできているのが現状です。この数字は本邦の時価総額基準で当てはめると、7倍に達する異常な数値で今後どのように変遷するか注視すべきでしょう。折りしも先日10年以上人民銀行(中央銀行)の周 小川総裁を更迭し、金融政策の改革路線から先延ばし作戦に舵を取ったと言われており、難問山積感は否めません。