2013年度新車販売台数が公表されましたが、トヨタ・ホンダの販売好調を裏付ける形となりました。ただ決算配信を見ると三菱自動車(7211)が順調に復調していることが見て取れます。国内販売はリコール隠し問題で高齢者を中心にまだまだ完全な復調とは言えませんが、海外、特にアセアン圏を中心に順調に台数を伸ばしております。昨年発表した中期経営計画“ニューステージ2016”が順調に推移している事を受け、年初に今まで重しとなっていた優先株を買い取りや3月末の16年半ぶりの復配を決定しました。また3月31日フォードモータース・フィリピンラグーナ州工場跡地を取得し、2015年1月から稼働を開始させます。今回の工場取得に当たり、現在の18.3haから21.4haに増加、生産台数も年間3万台から5万台超へ増産、発展が見込めるアセアン・アフリカ諸国への販売を加速させる予定。本邦では日産との軽自動車共同開発や、乗用車の相互供給などによりコスト圧縮に成功、さらなる販売台数増加を見込みます。ただ消費増税の駆け込み需要終了から、今後は更なる魅力車種を投入しないと本邦での販売は厳しくなりそうです。