ホンダ技研工業は昨日、中・小型車に搭載する直噴ガソリンのターボエンジン“VTECターボ”を新開発したとアナウンス致しました。エンジンは世界を見据えた“アースドリームテクノロジー”の流れを踏襲し、高出力型の2リッター及び中・小型車用の高出力・高トルク・低燃費1.5リッター、1リッターを次世代型エンジンとして2015年を目途に逐次投入する予定です。これによりハイブリッドカーに手が出しにくい、新興国や発展途上国での販売拡大を狙い、同時に世界戦略車にも搭載が可能になることにより販路を拡げる狙いです。高排気量エンジンを持たないホンダですが、世界的な流れによるエンジンダウンサイジング化は、“エンジン屋”ホンダの復権を後押しする可能性が有りそうです。2リッターエンジンで280馬力オーバーはもちろん、トルクや燃費も従来のV6型3.5リッターエンジンより10%以上向上させるとのことです。また新型1.5リッター直噴ターボは、従来の1.8リッターNA型と比べトルクで45%以上、燃費で15%以上の向上、新型1リッター直噴ターボでもトルクで15%以上、燃費で20%以上の高性能かつ低エミッションを料率するそうです。四半世紀前にF1で世界を驚愕させたホンダターボエンジンの復活は、今後のマーケットに多大な影響を与えるかもしれません。

 また先日レポート致しました、欧州用の小型低エミッションディーゼルエンジンを日本に導入するか、一部関係者の中で注目されております。新型ハリアーの登場でSUV市場が再び脚光を浴びる最中、ホンダが黙って指をくわえて傍観するとは思えません。

(ブコビッチ)