現在オーストラリアを訪れている安倍首相は、首都キャンベラにてアボット首相と会談し、経済連携協定(EPA)に署名致しました。今回安倍首相の訪問に際し、オーストラリア政府の歓待ぶりは今までに見た事が無いと言っても過言では無いと思います。議会演説に始まり、全閣僚と懇談会を開き、戦後の日本の発展・貢献ぶりに対して賛辞を送りました。

EPAが発動されれば、本邦市場では肉類、乳製品、ワインなどの関税が段階的に削減及び撤廃されることとなります。本邦の輸出に関しては、本邦及び東南アジアで生産された自動車に賦課されていた5%の関税が原則即時撤廃となり、日本の自動車業界全体で豪州に支払っていた430億円程度の関税が、1年目で約300億円の負担が無くなり、3年後にはゼロとなる。