原油価格下落が常態化している現在、好調な米国ではいわゆるアメリカ人に人気の有る大型乗用車やライトトラックへの人気が回帰しており、逆にHV車の人気に陰りが出てきています。2015年暦年のHV本家トヨタ自動車は、前年比4.9%減の120万4千台と2年連続の減少、ホンダは同19.8%の減少となりました。トヨタは北米で12.6%の大幅減となりましたが、代わりに欧州市場で販売しているオーリスHVとヤリス(ヴィッツ)HVが大きく牽引する形で、海外販売マイナスを1.9%減にまで押し上げました。一方ホンダは、国内15.8%減、海外は41.1%減と共に大きく前年を割り込みました。原油価格が一旦底を付くまでは、しばらくHV車販売は軟調に推移するものと思われます。ただ新型プリウス、シエンタHVは順調にオーダーが入っていますので、これら2車種は良いニュースとなるかもしれません。