注目されていた伊勢志摩サミットで、安倍首相は世界経済はリーマンショック前の状態に酷似しており、ここは各国大規模な財政出動をして対応しましょうと発言しました。これに対して各国の首脳は冷ややかな対応に終始したという事で、とりわけドイツのメルケル首相からは小言をもらったとの事です。安倍首相は何を根拠にリーマンショック前の状況と発言したのでしょうか?これは年初から怒涛の円高が進行している事が、リーマンショック前にするする円高に動いたことと酷似していると思ったと言われています。アベノミクスは円安を前提に稼働している訳で、5ヵ月あまりで15%も円高に推移するのは到底許容出来ないということでしょう。ただ来月にはBREXIT、11月には米国大統領選挙など大イヴェントが迫っていますから、為替市場は来年に掛けて神経質な動きとなるでしょう。