スズキ自動車は軽自動車「ハスラー」の派生モデルとして、1000㏄モデルを早ければ年内にも市場投入する。ハスラーは軽ワゴンとSUV・RVを融合した個性的なデザインで新市場を切り開いた。今回の排気量1000ccクラスの新型車の投入により、注力する国内小型車販売に弾みをつける狙い。新型車は軽自動車より排気量が大きい1000ccクラスのエンジンを搭載し、マイルドハイブリッド車の設定も検討。デザインはハスラーを踏襲するが、車名は「ハスラー XXX」では無く、新しいタイプの車名が与えられそうだ。新型「ハスラー派生モデル1000㏄」は、小型車の主力工場である相良工場(静岡県牧之原市)で、12月に量産開始する計画。エンジン出力が高まり、室内空間や荷室も拡大、乗車定員も5人となり、用途がさらに多目的に。「ハスラー」は、2014年1月の発売以来、これまでの軽SUV・RVタイプの3ドアで購入を躊躇していたユーザーの取り込みに成功、今年4月末までの累計販売台数は約32万台に上る。同モデルは、日本カーオブザイヤー、RJCカーオブザイヤーなどを受賞し、スズキを代表する車種となっている。

(一部日刊工業新聞より)