ウクライナ侵攻や民間機撃墜を受けてロシアから資本流出が続いておりますが、ロシア財務省が発表した今年の資本流出は、2013年の倍以上の1300億ドルになったとの事です。この1300億ドルはロシアGDPの6%に相当し、日本のGDP比で言えば30兆円の資本が流出する計算に相当します。先日ドイツベルリンの壁崩壊25周年の式典で新冷戦を回避するために、欧米主導の経済制裁を即刻止めるべきだと、ゴルバチョフ元ソビエト連邦大統領が発言しましたが、実際欧米の経済制裁は緩和の兆しを全く見せておりません。更に追い討ちを掛けるように、原油価格の下落により外貨収入も減少しつつ有り、ロシア経済は五里霧中を彷徨している状況でしょう。中古自動車輸出業者、部品輸出業者、それら企業と取引している国内業者の方々からは、支払いの遅延や未払いが相次いでおり、支払い契約の見直しも考えざるを得なくなってきているという話です。