三菱自動車の益子CEOは23日、都内で開いた定時株主総会において、約11年間にわたり全面改良が無いフラッグシップ「パジェロ」と、2015年の特別仕様車を最後に生産を中止することとなった三菱自動車のイメージ戦略車「ランサーエボリューション」について、「業績のV字回復実現と会社に余力が有った場合、ルノー・日産アライアンスの協力も借り、新たな「パジェロ」、「ランサーエボリューション」の開発に着手したいとの考えを示しました。世界的に環境規制や燃費規制が厳格化される中、益子CEOは今後の商品戦略について、「要求された規制に対応し全ての車種でクリアしていくことが現実的で、思い切った選択と集中が会社が生存するための道」と述べました。そのうえで、「今後は環境と安全に配慮したクルマづくりが同社の開発のメインとなるが、しかし夢は捨てたくない」と語り、三菱自動車のブランドイメージに大きな貢献を果たした両車種の復活への挑戦を狙う。中古自動車・輸出業界共々長らく人気の有った両車種、このままブランドイメージが没落してしまうには、寂しい限りだ。今後の三菱自動車の動向に注目したい。

(一部日刊自動車新聞より)