自動車リサイクル促進センターがまとめた2013年度の使用済みスクラップ引き取り台数が微増の343万3356台となったそうです。消費増税前の駆け込みで販売台数が増加しましたが、昨年からの円安基調により中古自動車輸出が増加したことにより自動車スクラップ台数は微増にとどまりました。4月以降は新車の販売台数の激減が予想され、それに起因する下取り車輌の減少で今期はさらに厳しい状況が続きそうです。日銀の金融緩和が拡大されれば更なる円安を招き、2008年のようにスクラップ業者と中古自動車輸出業者の玉の取り合いが懸念されそうです。以前にもレポートしました通り、資金や保管場所に余裕の有る企業は、良質な玉を確保することが今年中盤以降のビジネス成否を決めるかもしれなくなって参りました。カードが無ければトランプが出来ない訳で、その対策を講じる必要が出てきたと言えるでしょう。