平成18年(2006年)に多重債務者を救う?目的で貸金業法が改訂され、平成22年(2010年)に完全施行されたのは記憶に新しいところ。中でも総量規制(貸付は年収の1/3までに限定)や利息制限法は、ノンバンクを窮地に追いやりほぼ全てのノンバンクが銀行の傘下に入ってしまいました。それから時が経ち、確かに消費者金融の貸し出し残高は減少に転じておりますが、逆に総量規制の対象外となっている銀行のカードローン残高は、2010年を境に右肩上がりで増加しており、かなり危険水域に入っていると思われます。それを裏付けるように、昨年の自己破産申し立て件数は前年比1.2%増の6万4600件と、13年ぶりの高い水準に。経済が好循環の内はまだ良いと思われますが、アンワインドした時の影響は再び社会に影響を与えるでしょう。