中古自動車輸出統計9月版をレポート致しましたが、通貨暴落の影響でベスト10の圏外へ押し出されたロシアや圧倒的な輸出台数を保持していたミャンマーの不調が目立って参りました。貿易の性質上一度現地通貨から米ドルやユーロに換金しなければならない、発展途上国や新興国に関しては、しばらく軟調に推移すると思われます。最近対ドルで為替が戻り基調なので、また125円まで戻ると見ている輸出業者が多いですが、8月9月のマーケットショックでかなり円高に突っ込んだインパクトは、私にはこれからも円安ドル高(黒田ラインの1U$=125円)回帰という絵は到底描けません。ロシアの不調をウクライナ侵攻時にお伝えして、まさにその通りに動いているように、今後は発展途上国や新興国での輸出業者持ちの在庫売りは非常に危ない気が致します。来年に向けてもはや楽観論は捨てるべきでしょう。