オイルシール国内No.1のNOKは、世界初となる技術を採用して摩擦係数を低減した自動変速機用シールリング2機種を開発したと発表しました。新機種「TS-Ring」は摺動面にオイルを供給する形状を採用するなどし、動作圧作用によって従来品比で最大80%の低トルク化を実現する。もう一つの新機種「CT-Ring」は外周面を凸型として押し付け荷重を低減し、トルクを最大70%減らす事に成功させている。新機種の二つは作動効率の向上に加え、付帯効果として「TS-Ring」は油膜により直接接触する機会が減るため、シールリングの耐久性が高まり、「CT-Ring」は従来品と比べて搭載スペースを縮小出来ることから、変速機設計の自由度を高めることが出来るという。世界的な環境規制強化に対応するため、変速機の効率向上は避けては通れなくなっており、同社の商品は注目に値すると思っています。

(一部日刊自動車新聞より)