ユー・エス・エス(USS)は、業界最多の12レーン化に向けた検討を本格化させる。早ければ2017年の初競りオークションから、東京会場で実施する。競り時間を短縮させることで、出品店・落札店双方の負担を軽減させるのが最大の狙いだが、人件費の抑制にも一役買いそうだ。ただこれ以上のレーンの増加は、成約率の低下を招く恐れも有るため、会員の意見を収集しながら見極めるとのこと。また大手輸出業者等は、一度に多レーンに対応しなければならない状況になるため、輸出業者にとってはあまり喜ばしい事では無いかもしれない。買い逃しや間違い落札に神経をすり減らさねばならず、今まで以上にシビアな対応が必要になるかもしれない。東京会場は年末にICチップ内蔵のIDカード導入を決めており、今後オークション会場での余計な仕事は減ると思われます。多レーンも良い案だと思いますが、各会場もう少しネットの事前下見写真の増設と、インスペクターの質の向上を図ってもらいたいと、輸出業者から声が挙がっている。

(日刊自動車新聞より)