今年に入ってからロシアの通貨ルーブル下落に一定の歯止めを掛けるために、中央銀行が盛んに為替介入をしておりましたが、この度為替介入に関して無制限為替介入を停止したというニュースが入って参りました。このまま無制限に介入をしていきますと、同国の外貨準備高の大幅な減少を余儀なくし、国内のインフレをさらに助長するのを鑑みての策と見られております。この間ロシアは、外貨売り・ロシアルーブル買いと同時に、国際市場で金現物の購入を進めており、ルーブルの大暴落が起きた時の保険として金の保有率を高めているものと思われます。今回の通貨ルーブル無制限介入の停止は、今後通貨ルーブルにとってどのような影響を及ぼすのか、ロシアへの輸出取引をしている業者及び関係企業の方々はより注視すべきでしょう。