デンソーが新規事業として研究開発を進めている藻を活用したバイオ燃料の精製技術が事業化に向け、熊本県天草市に実証施設を建設し、来年4月に稼働させ2018年度にも実用化する方針に。同社はバイオ燃料の研究において、「シュードコリシスチス」と「ボトリオコッカス」という2種類の藻を扱っており、「ボトリオコッカス」は油分が多いが雑菌の影響を受け易いのが難点、一方「シュードコリシスチス」は、雑菌への耐性もあり酸性の水の中でも培養が可能なうえ、培養時間も短いという。バイオ燃料では、原油高時に「ユーグレナ」が囃されましたが、この分野にいよいよ自動車部品メーカーの雄「デンソー」が本格参入する。バイオ燃料で現在主流のとうもろこしやサトウキビと違い、この藻を使用した精製が本格稼働した場合、食料事情に影響を与えないばかりか、本邦も産油国に、また技術を輸出して燃料の地産地消も夢では無くなるでしょう。

(一部日刊自動車新聞より)