EU統計局が7日発表した、12月のユーロ圏消費者物価指数の速報値が前年同月比で0.2%下落しました。11月比で0.5ポイント落ち込み、5年2ヶ月ぶりにマイナスとなりました。市場予想は0.1%のマイナスでしたが、最近の原油安やロシアへの輸出規制の影響で生鮮食品がダブつき市場に溢れて値を下げたことも要因でしょう。今年の懸念は産油国と欧州経済と言われており、今後ECBによる量的緩和も必至かもしれなくなりました。ギリシャ問題や欧州各国のナショナリズムの台頭で、今年の欧州も波乱が予想されるでしょう。貿易決済でユーロを使用している企業は、為替動向を見守る必要が有りそうです。