VWの排ガス不正の余波がプラチナ先物価格にまで影響しており、6年8か月ぶりの安値となっています。プラチナは排ガス浄化に不可欠で、今後需要減退が避けられないとの見通しで3営業日で5.3%下落しております。プラチナ需要の内、4割が自動車の触媒向けですから、中国の景気減速と相まってプラチナはしばらく軟調になるでしょう。プラチナ産出国は南アフリカとロシアで世界の産出量の9割を占めますので、それらの通貨も影響を受けると思われます。無国籍通貨の金やプラチナですが、プラチナは景気に左右される度合いが高いので、しばらくは軟調かもしれません。